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ダイヤローグからモノローグへ

皆さん映像表現の中で「モノローグ」という手法をご存知ですか?独白、独り言、相手がいない状況で自分自身に話しかけるような、おしゃべり。こういった方法は一つの視点から語られるドキュメンタリーや、ドラマの表現手法でよく使われます。

それに対するのが「ダイアローグ」。複数の人物との会話、これはよくあるインタビューでの質疑応答がまさにそうですよね。

このダイアローグをモノローグに近づけたい。

インタビューって、「質問に対する答え」が前提じゃないですか?そこがインタビューアーの上手、ヘタに関わるところなんですが、相手が言った質問にのみに答えるという形になりやすい。それ以上の深いところへはなかなか到達しにくいですよね?

上手なインタビューは、単純に質問に対する答えだけではなく、その相手の気持ちを引き出し、喋らせることが上手い。インタビューを受ける方は、自然と自分が勝手に独り言のように喋ってるような状況になります。

自分の意思で、自分の言葉で語る。これがインタビューの理想なんですが、なかなか難しいところですよね。

この「モノローグ」に近づける方法として、手紙を読んでもらうという方法もあります。実際には手紙は他の誰かに書くものであることが多いので、厳密にはモノローグとは言えないんですが、相手が見えにくいこともあり、次第に没頭し、自分自身の語りのようになっていく事があります。(深夜に書くラブレター理論ですね)

例えば、新郎新婦のどちらかに対して、今の気持ちを手紙の形にして書いていただく。こうした方法は、深いお気持ちや考え方が、ご自身の言い方で表現されるので、濃密な表現方法になると感じています。

最近すごいよかった「スリービルボード」という映画の中で、ある登場人物の手紙が、独白という形で語られます。そのモノローグ表現がすごく印象的でした。

もし、ありきたりのインタビューの質問・回答という形ではなくて、もっと自分らしい言葉で相手への気持ちを表現したいなら、今までの気持ちをお手紙に書いて読むと言う方法はいかがでしょうか?(お手紙を読むときは、実際にお相手がその場にいなくても大丈夫、独白という形ですから)

もっと自然に想いを伝える方法はないか?いつもそんなことを考えていたりします。

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