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巷では「PS VR」の話題が盛り上がっていますね。つい先日までは冗談とさえ思えたVRの状況が、最大手ゲームコンシューマーの攻勢で一気に身近なものになろうとしている雰囲気です。やはり価格が驚きですね。ちょっと聞くと高いと思われるかもしれませんが、今までのVR機器を一揃い、(ゴーグルから贅沢PCまで)揃えることを考えたら、破格です。今では予約するのも大変だとか。

PlayStation®VR | プレイステーション® オフィシャルサイト

映像に携わっている身としてもVRの状況はかなり気になっています。アメリカではすでにVR映像の制作会社が急激に増えていると。

業界初! NYTのバーチャルリアリティー編集者の一日:「すべての内容がVRに適しているとは限らない」 | DIGIDAY[日本版]

「VRってゲームでしょ?」そう思っていませんか?

PS VRの登場でもちろんゲームの世界も盛り上がるでしょう。3DCGのリアルな世界。首を振れば景色が変わる、立体映像の没入感。これは映画監督らも注目する新しいゲーム製作のジャンルだとはっきりと感じます。

もう一つ気になるのは「実写のVR」。特に私が注目するのは「VRドキュメンタリー」と呼ばれるジャンルです。きっかけはこちら。

Displaced | 360 VR Video | The New York Times

ニューヨーク・タイムズが制作した、紛争、難民区域のVRドキュメンタリー映像です。これはメディアが制作したいわば報道コンテンツですの、より多くの人に視聴してもらうことを考え、段ボール製のVRゴーグル「Cardboard」(グーグル・カードボード)というゴーグルを使って視聴するように勧めています。

これ、段ボールなんです。段ボールにVR用のコンテンツを表示したスマホをセットして、顔に装着。スマホはジャイロセンサーがありますから、顔の動きに合わせて、映像も動きます。とてもとてもシンプルで素朴なんですが、よく考えられています。何しろ段ボールなので安い。私も早速買いましたが1,000円ほどです。

より多くの人に試して、使ってもらうために、この段ボールとスマホを組み合わせる方法は素晴らしい。もちろん細かな調整や解像度など不満な点は山ほどありますが、VRの入り口として試してみて損はないと思います。

グーグル・カードボード

そして、先ほどのNYタイムズのドキュメンタリー。視聴してみるとかなり不思議な気分を味わえます。「没入感」。この言葉に尽きます。 空からの救援物資を待つ難民の人々。難民テントの脇を駆ける子供達。首を横に振ると、目の前に人が立っていて、びっくりすることもあります。普通の2D映像を見ていると思考で状況を飲み込む感じが、実写VRは本当に感覚に訴える力が強い。

実際にそこにいるような臨場感。切り取られたフレームを傍観するのではなく、自分から動的に見るもの(方向)を選択するということも大きいいのでしょうか。これってドキュメンタリー映像の概念を変えます。視聴者は傍観者ではなく、その状況に同時に居合わせることができます。

「この子供たちに何かしてあげたい」

出来そうな気がするんです。でも何もできない。あっち側の子供たちは私が透明人間のように扱います。そんなリアリティ。

映像ってある人の思いを他の人に伝えることができる道具たど思うんです。それは言葉、文章や絵画や音楽もそうですが、「伝える」という行為は、全ては人から人へ、意識が同調を求める行為だと思うんです。その方法がまた一気に進化してきていると感じました。楽しい!この時代に生まれてよかった!笑。ドキュメンタリーの立場からもVRの可能性を探っていきます。

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