結婚式のビデオ撮影では、被写体はみなさん素人の方です。普通、ビデオカメラ(それも大きなもの)を向けられれば「ちょっと。。。」と敬遠されてしまいますよね。これが良いシーンを撮影するための結構大切なポイントで、「どれだけ自然な表情をとらえる事が出来るか?」をいつも考えています。
ドキュメンターリー等では、対象となる人と常に行動をともにし、カメラマンと被写体となる本人との信頼関係を築くことで「照れ」を減らす事が出来ると思いますが、結婚式撮影などは一回きりの初対面ですので、なかなか本当の表情を見せてくれないときもあります。特に年配のご参列者の方などは、「ちょっとー恥ずかしいから撮らんといてー」(完全に関西の方ですが。。)という台詞をもらってしまう事もよく有ります。
そこでちょっと気を使っているの、カメラの構え方。
上の図左。「三脚にのせて撮影をする」
これはもちろん安定した映像が撮れますが、機動性に欠け、大切なシーンを撮り逃してしまう事も考えられます。なにより、こんな物が目の前来たら、気にしないでいれるわけないですよね?
真ん中、「カメラを肩に乗せて撮影」
こちらの構え方での撮影の業者さんをよく見ます。(ほとんどそうでしょう)三脚なしの基本の形ですね。こちらもいいのですが、大きいカメラで、いかにも撮ってますという感じがあまり良くないようです。そしてカメラマンの顔が見えにくいという点もちょっと怖がられてしまうようです。
そこで、私が好んで行っているのは、
右の、「小型カメラを腰のポジションで撮影」
この方法ですとかなり自然にご参列者の方々の中に入る事が出来ます。(もちろん愛想良く、ご挨拶はきっちりと)目線は下、カメラの液晶モニターを見る事で、直接被写体の人物を見ません。これでかなり「撮られている感じ」が減るようです。また、小型カメラはその他にもかなりハイからローまでポジションとれますので、結婚式撮影向きだと思います。このポジションを多用したサンプルビデオもご覧頂けます。
あとは「気配を消す」。これは出しゃばらず、常に笑顔で、空気のような存在になれれば。これは奥が深いですね。(修行が必要です。どんな?)
けれどやりすぎるとほんとに「盗撮」みたいになってしまい、気持ち悪がられてしまいますので、その辺のバランスを大切に。。。