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会場の一体感

少しづつ暑さを感じるこの頃、撮影でも汗がきになる季節が近づいてきました。もう夏と言えるかな。(汗が機材にかからないように注意、なんて場合もあるんです)

先日とある会場様での撮影、とても格式ある雰囲気。映像は映えます。ただホテルでとかはないので少し狭い。ゲストの方々がご披露宴会場に入ると、テーブル同士は近く、隣の方との距離感がすごくいいんです。だだっ広い広間でテーブルが「ポツーン、ポツーン」と並んでいる会場にはないカジュアルな雰囲気があっていいですよね。

特に感じるのはその場の「音」の共有。これが結構重要で、余興での歓声や、拍手、クスクス笑や、かすり泣きのお声など、その場のリアルな音声がその周りで共有されると、「一体感」が生まれます。これは体験してみるしかないと思うんですが、「つながっている」という無意識があると確かに感じます。小さな会場での「コンサートのライブ感」と近いでしょうか?ゲストと一体になる空気感。お二人の思いも皆さんとシンクロしやすいんです。

でも狭すぎると逆に少し大変なこともあります。それは移動。狭すぎると、移動が面倒になり、他のテーブルと疎遠になるという点もあります。この辺りの距離感がすごく難しいところ。おそらく営業熱心な会場様はできるだけ多くの方を入れたいでしょうが、その辺りの「距離感と一体感」のバランスも会場選びの参考にされるといいかもしれません。

撮影させて頂くカメラマンは狭い会場様ですと、ちょっといつもとは違う気を使うという点があります。特に映像は同ポジションでカメラを構えている時間がスチルの方よりは長いので、ゲストの方やスタッフ様の邪魔にならないよう細心の注意が常に必要です。これが非常に難しい笑。的確なポジションで撮り、邪魔になる前に動き、次のベストポジションへ。もちろん進行に合わせて臨機応変に。

一度入ると抜けれないテーブルの間など(行き止まり!)。撮影のタイミングやスタッフの動きを見ながら通り、抜ける。まるでパズルです。リアル倉庫番。「このゲストの方のお料理はそろそろ届けられるタイミングだな。いや、その隣の方のワインがないのでスタッフの方が注ぎに来てくれるだろう」など。こんなことも気をつけてカメラマンは撮影しています。もちろん、そんな距離感だから撮れる映像もあるわけで、それはそれで他にはない楽しい雰囲気ですよ。

どうでしょう?ご披露宴会場の広さについて、多くの現場を経験させて頂いたカメラマンの視点でした。

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