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つい先日こんな動画を見て、感心していました。

映画のカッティングと場面転換の表現についての考察です。こうやって整理して並べてみると、まとめられるものなんですね、映像の表現方法って。これは主に編集方法についてですが、それでもこれだけの技術、テクニックで見ている人をある「感情」に揺さぶり、誘うことができる。やはり映像表現とは理屈ではなく、心理的な方法論がベースにあって使いこなすものだなと感じました。それゆえ、奥が深い。

視聴者はただ「美しい!」、「かっこいい!」、「感動的!」と受け取るけれど、その裏には確固たる(歴史ある)表現技術があって、意識されない部分で感情をくすぐっている。すごく魅力的でしょ?

そんな映像技術についてはこんな本もすごくいいです。

マスターショット100

これは編集技術というよりは撮影に関わる範囲、カメラワークやレンズの使い方、構図などを中心に観客の心を揺さぶる方法論が具体的に書かれています。例えば「不安な雰囲気を表現するにはどのレンズをどの方向から向け、どう動くと効果的か?」など、幾つもの状況を表現するためのテクニックが書かれていて、とても新鮮で、勉強になります。

この本は100のパターン、テクニックが書かれています。これだけのパターンがあるってことも驚きですが、その一つ一つがよく見ると、なるほどと納得出来る表現のパターンなんです。

そう、「パターン」(かなり高度のパターンですが)。これらに書かれているのはパターンであって、これさえ押さえて、組み立てればある程度のクオリティの映像は作れてしまうんじゃないかとさえ思えます。でも世界の映像作家は多分違うんですね。こんな技術は身にしみついている。才能か?努力の末にか?

方法はともあれ、世界の映像制作者はこんなパターンはすべて感覚として知っているんでしょう。その上でどうそれらを使うか?(使わないか?)並べると100を超える細かな技術ですが、それを体感的に知っている映像制作者。そこまででないと自然に溢れ出す表現は難しいのではないでしょうか?

私はウェディングではドキュメンタリーのスタイルで撮っていますが、ドキュメンタリーにもこのような映像技法を自然と取り入れ、お二人のお気持ちをより豊かに表現できるようにと、日々研究しています。

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