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新婦さんの和のお着物って素敵ですよね。お支度のご様子を撮影している側としては、すごく手間がかかるし、不自由だと思うんですが、あの「白無垢」だけはご結婚式にしか着れないものですからね。お着替えの際に、一瞬お部屋を出て、再び撮影に入った瞬間に、白無垢に包まれた新婦さんが別人になったような、まったく雰囲気が違う。そんな、お気持ちまで変えてしまうような神秘性を感じます。やはり特別なご衣裳ですね。

この白無垢に合う和の結い髪、その髪を覆うものに二種類あるの知ってますか?

綿帽子

VimeoNerves_and_tears_in_Kyoto

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こんな感じで、頭をすっぽり覆ってしまう白い頭巾のようなもの。思ったより軽くて、外での撮影時に風に弱いので、注意が必要というイメージがあります。また、お顔が見えにくいので、撮影時にはアングルに気をつける必要がありますね。でも、動きの中で、一瞬見える新婦様の視線というのもすごく素敵に感じます。

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角隠し(つのかくし)

もう一つ、つのかくしと言われるものもあります。これは綿帽子に比べると最近は少し見ることは少ない印象ですね。下の画像も素材を使わせていただきました。でも、髪やかんざしが見えてとても豪華な印象があります。

Bride_at_meiji_shrine

これは新婦さんの頭にちょこんと乗せるというか、巻く帯状のものなんですけど、なんだか物騒な名前なんですよね?なんでこんな名前になったかというと、諸説あるようですが、女性の嫉妬や怒りの気持ちから「鬼」を出さないようにと言う説もあるようです。昔はお嫁に行く女性は「文句を言わず」、「辛抱」をして夫に仕えるものだという考え方の影響でしょうか?

そんなこと言ったら夫は角はないんかーい!ということで、とんでもない説ですが、今の時代を考えるとちょっと名前を考えてみたほうがいいですよね。現場で目にする機会が少ないというのは、ちょっとこの名前がよくないのかとも思えます。

新婦さんは元々ツノは生えていませんよ。

角隠しは江戸時代後期 – 明治初期にかけて広まった風習であり、その由来については様々な説がある。

ウィキペディアの執筆者,2016,「角隠し」『ウィキペディア日本語版』,(2016年6月26日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%A7%92%E9%9A%A0%E3%81%97&oldid=60128648).

たかが200年前に生まれた名前、もうそろそろ別名にしちゃいましょう。

・二人に鬼が来ないように 「角寄らず(つのよらず)」
・角は元々ない 「角知らず(つのしらず)」
・角はあるけど、出すことなんかないくらい幸せ 「角忘れ(つのわすれ)」

どうでしょう?既成概念に囚われるのが一番嫌なブーケアンドリールです。

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