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映ってはいけないもの

少し前に、その編集時間の短さという点において「エンドロールの限界」という記事を書かせて頂きましたが、もう一つの視点でエンドロールの限界についてお話しさせて頂こうと思います。

最終確認のない作品

普通、何かしら「作品」を多くの人に公開する場合、「仕上がりの確認作業」ってしますよね?それは文章であっても、絵画であっても、写真であっても、もちろん映像であっても、製作者以外の人間が、公開前に必ず1回はチェックをすると思うんです。企業様との映像制作などでは、10回程度はチェック、修正の作業を重ねたりします。

でも、エンドロールはそれができません。

当日カメラマンが撮影して、編集者が編集する。それ以外の人間がチェックをするということなしに、ご披露宴という多くの人が目にする現場で上映を行うわけです。冷静に考えてみると、これてやっぱりすごい大胆な映像制作ですよね。まさに一発勝負ですので、ご依頼いただくお客様はほとんどその制作者のセンスに全てを任せるしかないわけです。もちろん、ある程度は指示することはできます。「こんな雰囲気で」、「あのシーンを使って」など。でも、そもそもエンドロールはドキュメンタリーですので、その瞬間にどんな展開になるかは誰にもわからないわけです。ですので最終的にはカメラマンへの信頼。それがとても重要になってくるんですね。

エンドロールに「映ってはいけないもの」

でも、センスだけならば「おまかせ」することはできるんですが、中にはどうしても判断できない事もあるんです。例えば。。。

新婦様は禁煙を公言しています。だけどお支度室にはタバコが。とか。

スマホに見られたくないメッセージがチラッと映っていたとか。

そんなわかりやすくなくても、あまり人には見せたくない癖があるとか。

例えばですよ。例えば、こういった事が現場であった場合、カメラマンにとってはどうって事ない事でも、ご本人にとっては「映ってはいけないもの」であった場合、それの公開を阻止する方法はないわけです。これって怖い事ですよね。ご本人は上映前に確認することはできないわけですから。

これは現在のエンドロールの作り方ではどうしようもない事です。いくらカメラマンを信頼していても全てのことをご本人と同様に気にして、認識することはできないですから。「映ってはいけないもの」、そのリスクを最小にするために、カメラマンは現場では慎重すぎるくらいに、「撮影が可能か?」確認が必要ということです。でもそれって、完全ではないし、あまりに妥当なもの、妥当なシーンばかりを狙う無難な映像につながりやすいという危険もあります。

エンドロールは最近とても多いのですが、そういったリスクもあるという事。映像の可能性と面白さを知っているからこそ、ご理解が広まればと感じています。

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